私の祖母はかなり頑固な便秘もちです。その孫の私は食べたら出るという超快便人間であるため祖母の苦しみはわかりません。しかし祖母によれば、便秘というのは相当大変らしく、三日に一回出ればよい方で、毎日出たらそれはもううんこしている自分の前に観音様が現れるようなとてつもない幸福なことらしいのです。


私が小学生の時に「トイレには~それは~それはきれいな女神さまがいるんやでえ~」というフォークソングが爆発的な人気を誇りましたが、あのそれはそれはきれいな女神さまというのは便秘の神様のことだったのかもしれないなあと私はふと思いました。


私が中学生の時のことです。私は新潟県にあるおばあちゃんの家で春休みをのんびりと過ごしていました。私は読書をし、その隣では飼い犬のポン子がすやすやと寝ています。なんというのどかな日でしょう。そんなのどかな空気をぶち壊すようなドタドタドタ!という足音が廊下から聞こえてきました。こんなうるさい足音はおばあちゃんしかいないなと思いつつ本を読んでいると、祖母がリビングの戸をガッ!と開けました。


驚いた私とポン子はすごい勢いでリビングに入ってきたおばあちゃんをガン見していました。そんな私たちにおばあちゃんは突然「ちょっと…さっき六日ぶりにうんこがでたんだけどね。成人の猫一匹分だったわ」と言い、そのまま台所のほうに消えていきました。


ものすごい疑問だけを残し去ってしまったおばあちゃん…成人の猫一匹分のうんことはいったい…私はふと横にいたポン子を見ました。ポン子は大きめのチワワなのでおそらくこの犬と同程度の大きさのうんこだったと思われます…私はポン子を恐る恐る撫でて大きさを確認しました。

人間の腸はおよそ1.5メートルなのでこの犬くらいならどうにかこうにか詰められないこともないのではと私は真剣に考えました。私の一週間分のうんこをためたらこの犬くらいにはなるかもしれません。いやしかしそんなことが可能なのでしょうか。

というか、この犬くらいのうんこがトイレの穴を通って流れていくことができたのでしょうか。トイレの穴というのはそんなに大きなものではないはずです。ポン子をみながらそのだいたいのうんこの大きさとトイレの穴の大きさを計算しました。しかし、計算すればするほどよくわからないしどうでもいいです。

数々の疑問を残して猫一匹分のうんこ事件は終わりにすることにしました。この事件の生き証人である祖母に事の詳細をもっと詳しく聞こうとも思いましたが、あまりにもくだらなくて聞く気も失せました。

はたして成人の猫一匹分のうんことはどのくらいなのでしょうか。私の出生時よりも大きい茶色い猫を見るたびに、私は祖母のうんこを思い出すのです。



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